2011年4月13日水曜日

静岡市長選を振り返って

4月12日、静岡市長選挙が行われました。 このことについて、やっぱりどうしてもブログで発信したいと思いました。
まずは、事実から書きます。
順位立候補者名得票率推薦・公認結果
1田辺のぶひろ135,224票自民党、連合静岡(民主党静岡県連)当選
2海野とおる125,419票減税日本
3安竹のぶお39,275票

まず、一つ説明をしておかなければいけないのは、田辺氏を推薦した「連合静岡」が何かということ。 「連合静岡」は全国組織「連合(日本労働組合総連合会)」の下部組織であり、その静岡県支部といったところ。が、この組織に問題がある。 そもそも連合は民主党の最大支持組織であり、その組織力が選挙のたびに発揮されるところなのだが、静岡県の場合、連合静岡は必ずしも民主党を支持しない。 田辺氏を推薦しているのが「自民党」であり、田辺氏本人が自民党員であることから、この状況で連合静岡(=民主党静岡県連)が推薦すること自体に疑問がある。 国会では与野党に分かれて足の引っ張り合いを演じている犬猿の仲のはず。自民党からは片山さつき代議士、民主党からは前原誠司代議士が応援に来ている。おかしいと思う人も多かったはず。 なぜこのようなことが起きるかというと、連合静岡がどちらにも組いる組織であり、どちらにも圧力をかける組織であるからだ。
今回の市長選において、自民党・民主党の国会議員から市会議員に至るまで、手と手を取り合って田辺氏を応援した。なぜなら、お互い自分たちの持っている既得権益を奪われたくないからだ。給与、年金、地位、名誉、権力・・・。そして何よりも議員職。彼らの既得権益の保護者が、連合静岡。 河村たかし名古屋市長も言っていたが、まさに「八百長」だ。
では、民主党静岡県連の議員たちが、連合静岡の支援を受けることにどんな意味があるのか。まずはメリットから。
  1. 連合傘下の労働組合から、それぞれの組合員に対して特定候補への投票を命令できる
  2. 選挙期間中、街頭演説へ労働組合員を強制参加させ、参加者数を嵩増しできる
  3. 選挙期間中、ポスター掲示、ビラ配り、ポスティングを労働組合員に指示できる
  4. 状況が候補者に不利になった場合、企業に対して圧力をかけ、票を掘り起こせる
  5. 連合静岡による金のバラマキで、票を買える
では、デメリットはと言うと、
  1. 選挙後、多額の「寄付金」を求められる(過去に1億円を要求されたケースあり)
  2. 選挙以降も、連合のあらゆる要請に応えなければならない。応じない場合、次回は対立候補を立てられる
  3. 連合静岡に対してメリットのある政策が最優先され、自らの意見が通らなくなる
と、こうなる。
よって当選したい議員は、連合静岡の推薦をどうしても得たくなるのだ。 でも、政治的信条、ポリシーが連合静岡の主張と相いれない場合は、連合静岡の徹底的な攻撃を受けることになる。 今回次席で落選した海野とおる氏、過去3回の選挙においても連合静岡からの徹底攻撃を受け、この結果に至っている。そのきっかけになったのは、静岡空港問題だ。 当初から静岡空港の問題点を指摘していた海野氏、それに対して石川前県知事は強烈に推進していた。連合静岡も当初は静岡空港建設反対を表明していたが、ある日を境にその態度を一変、推進派の殿になった。これには、静岡県から連合静岡に対して与えられた「利益」があったからとされている。
10年ほど前の連合静岡はどうだったかは知る由もないが、現在の連合静岡にとって、支援する政治家には能力や資質は必要でなく、傀儡となる議員であることが絶対条件である。 海野とおる氏が繰り返し連合静岡の攻撃を受け続けた理由は、彼が連合静岡の傀儡にはならなかったからだ。 逆にいえば、田辺氏が傀儡になることに応じ、連合静岡と契約を交わしたからこそ、今回晴れて連合静岡の支援を受け、当選した。前回の川勝平太静岡県知事にしても同様だ。
静岡の政治の問題はこれでよくわかると思うが、では今回の田辺氏の資質的なところはどうなのか。 残念ながら、大変な方を静岡市民は市長に選んでしまったと思う。 彼にはアルコール依存とDVの問題が選挙以前から取りざたされていた。 信じたくもないことだが、実際に田辺氏の家族へのDVは、選挙期間中にも起きたという。これが事実であれば、居たたまれない。だが、マスコミ各社から周辺に漏れ伝わってきていた話である、現場の報道記者達からの生の情報だから信憑性が高いと言わざるを得ない。 しかし、これは一切報じられない情報だ。なぜなら、選挙期間中には特定の立候補者に利する、または害する報道は一切できないからだ。
相当な人物を、連合静岡は担ぎ出したのだ。

今回落選したもう一方の候補者、安竹のぶお氏、彼はまた再び市議選に立候補してくれるだろう。地元・井川の絶対的な信頼を得ている彼は、今後も井川のために尽力することが望まれる。今回、連合静岡に対して、そして自民党に対して弓を向けた以上、いばらの道が待っていることは明らかだが、きっと結果を出してくれると思う。
そして最後に海野とおる氏。今回の選挙を境に、彼は政界から引退することを決意したようだ。これまで30年間、市会、県会、参議院と真に市民のため、県民のため、国民のために尽力してきた。が、やはり選挙に必要とされる資金源を持っていないこと、それにより借金を抱えていること、そしてこれまで自らを犠牲にして生きてきたことを考え、勇退することにしたそうだ。 党、派閥を超えて多くの国会議員からも支持を受け、また政界再編にも多大なる貢献をしてきたが、今の静岡ではこれ以上政治家として活動していくことが困難となったようだ。 今後は、後身を育てていくことに注力するとのこと。ぜひ今後の活躍を見守っていきたい。
今回静岡市長選、静岡県議選の投票に行かれた方たち、どうぞこれを胸に刻み、今後の静岡市政、静岡県政を注視していただきたい。 誰かに「頼まれたから」特定候補に投票するのではなく(出口調査によると、田辺氏の得票の大半はこういったものだったそうだ)、自ら考え、ふさわしい政治家を次回は選んでいただきたい。 そして、今回投票に行かれなかった方たち、どうぞ今後の静岡市政、静岡県政に対して文句を言わないようにしていただきたい。 なぜなら、あなたたちは自らの有権者としての権利を捨て、政治に関わらないように選んだのだから。 もし静岡市政、静岡県政に一言言いたいことがあるのであれば、次回の選挙にはどうぞ投票所に足を運んでいただきたい。
静岡市の、静岡県の明日がいつかまた明るくなることを祈ってやまない。

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